頭痛
【目次】
頭痛とは
頭痛はとても身近な症状で、ほとんどの方が経験されたことのある症状だと思います。
風邪をひいたり熱が出た時に頭痛が起きる事もありますし、女性の方は月経周期に伴うホルモンバランスの異常によって起こる事もあります。
いわゆる「いつもの頭痛」を一次性頭痛、何らかの脳の異常による頭痛を二次性頭痛と呼びます。
一次性頭痛
大きく筋緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛に分類します。
筋緊張型頭痛
頭が圧迫されたり締め付けられたりする頭痛で、ズキズキ拍動しないタイプです。
頭痛の程度は軽度から中等度ですが寝込んでしまうようなことはあまり多くありません。
精神的ストレスや、ずっと同じ姿勢でPCを見ているなど身体的なストレスなどが原因で起こりやすく頭痛の中で一番多いタイプです。
片頭痛
女性に多い頭痛で多くは片側、時に全体がズキズキと痛みます、痛みの程度は中等度から高度で時に吐き気を伴う事もありとても辛く日常生活に支障を来します。
天候やストレス、空腹などにより生じると言われています。
目の前がキラキラしたりする前兆があることや音や光で悪化するといった特徴があります。
群発頭痛
20-30代の男性に多く片側の目の周囲から側頭部にかけてのかなり強い痛みで、数週から数ヶ月の間に頭痛発作を繰り返す病気です。1回の発作時間は短いですが2日に1回〜1日8回までと短期間に発作を頻回に起こすことが特徴です。
二次性頭痛
脳や頭頸部などに異常があり、それにより引き起こされる頭痛のことです。くも膜下出血、脳出血、硬膜外血腫、脳動脈解離、脳腫瘍、髄膜炎、緑内障、低髄液圧性頭痛、薬物乱用性頭痛などがあります。
原因により症状は様々ですが
- 突然の頭痛
- 今まで経験したことのない頭痛
- 雷が落ちたような頭痛
- 手足の麻痺など神経症状がある
- 発熱
- 視力が低下
- 頭痛の前に外傷があった
などがある方は、生命に関わる場合もありますので早めに医療機関を受診してください。突然発症した場合には救急車で病院を受診する必要がある場合もあります。判断に迷われる場合はご相談ください。
頭痛の検査
二次性頭痛の除外のために以下のような検査を行います。
- 血液検査
- 頭部CT 脳出血・くも膜下出血などの診断に有用です
- 頭部MRI 脳腫瘍、脳梗塞、認知症などの診断に有用です
- 腰椎穿刺による髄液検査 くも膜下出血が疑われる際に行います
頭痛の治療
二次性頭痛の場合は原疾患の治療を行います。
一次性頭痛の場合は程度やライフスタイルも考慮しご本人に合った適切な治療を行います。