肝臓内科
肝臓内科とは主に肝臓疾患を治療しますが馴染みのない方も多いと思います。
私は消化器病専門医、肝臓専門医として病院では肝疾患の検査・治療にあたってきました。ウィルス性肝炎の治療経験は50例以上、肝癌の治療経験はRFA(ラジオ波焼灼術)、TACE(肝動脈化学塞栓術)等も合わせると500件以上になります。
肝臓は”沈黙の臓器”とも呼ばれ肝疾患の多くは、自覚症状がありません。 その中でもB型肝炎ウィルス、C型肝炎による慢性肝炎は、感染後、長年にわたり肝臓に炎症が続き、知らないうちに肝臓の働きが低下する病気です。また、最近増加傾向の「脂肪肝」を放置すると、肝炎が進行してNASHという病気を発症します。
いずれも放置しておくと長い経過のうちに肝硬変や肝臓癌を発症することが多くなります。 当院では患者さんの病態に合わせて診察・検査・治療を行います。
最近ではC型肝炎に対する飲み薬の治療で以前は低かった治癒率が90%以上まであがってきて話題になりました。
肝疾患は慢性疾患の場合が多いので定期的な血液検査やエコーなどによるフォローが必要になります。また禁酒についてもご相談ください。
こんな症状があればご相談ください
- 目や皮膚が黄色い(黄疸)
- 腹水
- 倦怠感
- 体重増加または減少
- 食欲低下
急性期や進行期には上記のような症状が見られることがありますが肝疾患の多くの患者さんに自覚症状がありません。また上記の症状は他の疾患でもよく起こる症状です。
症状がない場合でも、飲酒量が多い方や輸血歴、刺青を入れた方、検査で異常を指摘された方などお気軽にご相談ください。早期の治療介入が慢性疾患には重要です。
肝臓内科で診る主な疾患
- B型肝炎/C型肝炎
- 肝硬変
- 肝癌
- 脂肪肝/脂肪肝炎(NASH)
- 自己免疫性肝炎(AIH)
- 原発性胆汁性胆管炎(PBC)
- アルコール性肝炎